塾の合格実績チラシの作り方|合格体験記を生徒募集に活用する方法

大学の合格発表が始まると、塾・予備校では合格実績をまとめたチラシの制作が本格化します。

「今年は○○大学に何名合格した」「難関大学の合格者が増えた」など、塾としての実績を伝えることは、生徒募集において大切な取り組みです。

しかし、合格大学名と人数を並べるだけでは、他塾のチラシとの違いが伝わりにくいこともあります。

特に地域密着型の塾では、有名大学への合格者数だけでなく、**「自分と同じ高校の先輩が、どんな指導を受けて合格したのか」**という具体的な体験談が、塾を検討する生徒・保護者にとって参考になります。

この記事では、合格実績チラシの基本的な作り方から、合格体験記を取り入れた紙面構成、配布方法、制作の効率化までを解説します。

1. 合格実績チラシを作る前に決めておきたいこと

まず考えたいのが、「誰に」「何を」伝えるためのチラシなのかという点です。

例えば、同じ大学受験向けの塾であっても、高校1・2年生に配るチラシと、受験を控えた高校3年生に配るチラシでは、伝えるべき内容が異なります。

校門配布なら、その高校の生徒に関係する情報を

特定の高校の近くでチラシを配布するのであれば、その高校の卒業生の合格体験記を掲載する方法があります。

例えば、A高校の生徒に配るチラシであれば、次のような内容です。

  • A高校の卒業生が合格した大学
  • 先輩が取り組んでいた勉強方法
  • 入塾前に抱えていた悩み
  • 塾で役立った指導
  • 後輩へのアドバイス

全国の難関大学の合格者を紹介するよりも、身近な先輩の事例がある方が、自分の受験生活と重ね合わせて読んでもらえる可能性があります。

新聞折込やポスティングなら、保護者に伝わる情報を

地域の家庭にチラシを届ける場合は、保護者が知りたい情報も意識しましょう。

合格実績に加え、どのような課題を持った生徒を指導しているのか、どのような学習サポートを受けられるのかを紹介します。

合格体験記の中に、入塾前の不安や指導を受けた感想があれば、塾の特徴を具体的に伝えられます。

入塾面談なら、目の前の生徒に近い事例を

入塾を検討する生徒への面談では、同じ出身高校や志望大学、似た悩みを持っていた先輩の合格体験記を紹介する方法もあります。

例えば、英語に苦手意識がある生徒であれば、同じように英語で苦労していた先輩の経験が参考になります。

チラシの目的を「認知を広げる」「問い合わせを増やす」「入塾面談で指導内容を伝える」などに分けて考えると、掲載する情報を選びやすくなります。

2. 塾の合格実績チラシに入れたい6つの要素

合格実績チラシを作る際は、次の6つの要素を意識すると、情報が整理しやすくなります。

① 誰に向けたチラシなのかがわかる見出し

チラシの最初に目に入る見出しには、対象となる生徒に関係する情報を入れましょう。

例えば、次のような見出しです。

  • 「○○高校の先輩は、どうやって志望大学に合格した?」
  • 「合格した先輩が語る、受験勉強でやってよかったこと」
  • 「○○大学合格!先輩が実践した勉強方法を紹介」

塾名や合格者数だけでなく、読み手が知りたい内容を伝えることがポイントです。

② 合格大学名・合格実績

合格実績は、塾の指導実績を伝える重要な情報です。

ただし、大学名や人数が多いほどよいというわけではありません。

配布対象の生徒が関心を持ちやすい大学や、地元の高校からの合格実績など、読み手に合った情報を選びましょう。

合格実績を人数で掲載する際は、対象年度、集計対象となる生徒、校舎の範囲などがわかるようにすることも大切です。

③ 合格した生徒の体験談

合格体験記は、大学名や人数だけでは伝わらない、実際の学習経験を紹介できる資料です。

例えば、次のような内容が考えられます。

  • 入塾前はどのようなことで悩んでいたか
  • 受験勉強で苦労したこと
  • 合格につながったと思う勉強方法
  • 塾で役に立った指導
  • 後輩へのアドバイス

体験談のすべてをチラシに掲載する必要はありません。

伝えたいテーマを決め、本人の意図を変えない範囲で読みやすくまとめましょう。

④ 塾の指導の特徴

合格実績や体験談を見た生徒・保護者が、次に知りたくなるのは「どのような指導を受けられるのか」という点です。

そのため、合格体験記と塾の指導内容を関連づけて紹介すると、情報が伝わりやすくなります。

例えば、体験記の中に「学習計画を立ててもらったことが役立った」という感想があるなら、塾が実際に提供している学習計画サポートについて説明することができます。

体験談とサービスの説明が一致していれば、塾の特徴を具体的にイメージしてもらいやすくなります。

⑤ 問い合わせ・体験授業への導線

チラシを見て興味を持った人が、次に何をすればよいのかも明確にしましょう。

例えば、次のような案内です。

  • 無料学習相談はこちら
  • 体験授業のお申し込みはこちら
  • 教室見学のご予約はこちら

問い合わせフォームのQRコードを掲載する場合は、スマートフォンで読み取れるか事前に確認しておきましょう。

また、QRコードだけでなく、塾名・所在地・ホームページURLなど、連絡先がわかる情報も掲載しておくと安心です。

⑥ 合格実績の集計条件・掲載に必要な情報

合格実績を広告に使用する場合は、実際の指導実績が正確に伝わるようにする必要があります。

特に合格者数を表示する際は、対象年度や集計対象を明確にしましょう。

また、合格体験記や顔写真を掲載する場合は、必要な同意を得て、使用範囲を確認することが重要です。

これらの注意点は、後ほど詳しく説明します。

3. 合格体験記を活用したチラシの作り方【5ステップ】

ここからは、実際に合格体験記を使ってチラシを作成する手順を紹介します。

STEP1:掲載する合格体験記を選ぶ

まずは、チラシを配布する対象に合わせて合格体験記を選びましょう。

例えば、A高校の生徒に配布するのであれば、A高校の卒業生の体験記を優先して探します。

同じ高校の事例がない場合は、志望大学や勉強の悩みなど、読み手との共通点がある体験談を選ぶ方法もあります。

大切なのは、大学の難易度だけで判断するのではなく、読み手にとって参考になる事例を選ぶことです。

STEP2:体験記から伝えたい部分を抜き出す

合格体験記には、受験勉強を始めた頃の状況から合格まで、さまざまな内容が書かれています。

しかし、チラシのスペースには限りがあります。

そのため、掲載する体験記は、伝えたい内容を絞ることが重要です。

例えば、学習計画のサポートを強みとする塾なら、学習計画に関する体験談を選びます。

自習環境を強みとする塾なら、自習室や学習習慣に関する体験談を選ぶとよいでしょう。

なお、体験記を編集する際は、本人が書いていない言葉を勝手に加えたり、実際の経験と異なる内容に変更したりしないよう注意してください。

STEP3:チラシの構成を決める

A4サイズのチラシを作る場合、例えば次のような構成が考えられます。

上部:生徒の関心を引く見出し

「○○高校の先輩が語る、志望大学合格までの道のり」

中央:合格体験記を紹介

  • 合格大学・出身高校
  • 本人の写真(掲載同意がある場合)
  • 受験勉強で苦労したこと
  • 役立った勉強方法
  • 塾で受けた指導

下部:塾の紹介と問い合わせ案内

  • 塾の指導内容
  • 対象学年・コース
  • 教室所在地
  • 無料相談・体験授業の案内
  • 問い合わせ用QRコード

これはあくまで一例です。

合格体験記を大きく掲載するチラシもあれば、複数人の体験談を比較する構成も考えられます。

まずは情報を詰め込みすぎず、誰に何を伝えたいのかがひと目でわかる紙面を目指しましょう。

STEP4:配布場所に合わせて内容を調整する

同じ合格体験記でも、配布場所によって見せ方を変えることができます。

例えば、A高校の近くではA高校の卒業生の体験記を中心にしたチラシ、B高校の近くではB高校の卒業生の体験記を中心にしたチラシを用意する方法です。

また、高校1・2年生向けには学習習慣や早期対策、高校3年生向けには受験直前の勉強方法など、対象学年に合わせて紹介する内容を変えることもできます。

配布対象に合わせた情報を用意することで、チラシの内容に関心を持ってもらいやすくなります。

STEP5:完成したチラシの内容を確認する

印刷前には、デザインだけでなく、掲載情報の正確性も確認しましょう。

主なチェック項目は次のとおりです。

  • 合格大学名や学部名に誤りがないか
  • 合格年度や合格者数が正しいか
  • 体験談が本人の意図と一致しているか
  • 氏名・写真などの掲載同意があるか
  • 問い合わせ先・QRコードが正しいか
  • スマートフォンからフォームを開けるか

また、校門周辺などで配布する場合は、学校のルール、道路使用に関する規制、周囲の安全なども事前に確認する必要があります。

4. 合格実績チラシで避けたい3つの失敗

① 有名大学の名前と合格者数だけを並べる

合格大学名の一覧は、塾の実績を伝えるうえで役立ちます。

しかし、それだけでは「どのような生徒が、どのような指導を受けたのか」までは伝わりません。

合格実績に加えて、合格体験記や具体的な学習事例を紹介することで、塾の指導の特徴を伝える方法を検討しましょう。

② チラシを毎年同じ内容で使い回す

以前制作したチラシのデザインを再利用すること自体は、制作効率を高める方法のひとつです。

ただし、合格年度や講座の内容、募集日程、料金などが古いままになっていないかは確認が必要です。

特に合格実績は、過年度の実績を当年度の実績と誤認させないよう、年度を明確にしましょう。

③ チラシの制作に時間をかけすぎる

合格体験記を回収してから、WordやPowerPointに手作業で文章と写真を配置している塾もあるでしょう。

チラシを1種類だけ作る場合は対応できても、配布する高校ごとに内容を変更するとなると、制作に時間がかかります。

毎年同じ作業を繰り返すのであれば、体験記の管理方法やチラシ制作の仕組み自体を見直す価値があります。

5. 合格実績チラシを作るときの注意点

合格者数は正確な集計基準で表示する

合格実績を広告に掲載する際は、塾の実績を実際以上に見せるような表現を避ける必要があります。

例えば、同じグループ内の複数教室に在籍した生徒を重複して数えたり、集計対象が異なる実績を同じ条件であるかのように見せたりすることには注意が必要です。

公益社団法人全国学習塾協会では、合格実績の広告表示について自主基準を設けています。

合格実績を掲載する際は、対象となる生徒の範囲、年度、校舎の範囲などを確認し、適切に表示しましょう。

参考:公益社団法人全国学習塾協会|合格実績に関する基準について

生徒の顔写真や体験談の掲載同意を確認する

合格体験記を広告に利用する際は、氏名・写真・文章などの掲載について、本人や必要に応じて保護者・法定代理人に確認しましょう。

特に、ホームページへの掲載とチラシへの掲載では、利用目的や公開範囲が異なることがあります。

同意を得る段階で、利用する媒体や掲載範囲を明確にしておくと安心です。

「必ず合格」「地域No.1」などの表現に注意する

チラシでは、目を引くキャッチコピーが重要です。

一方で、根拠のないNo.1表示や、合格を保証するような表現には注意が必要です。

合格実績や体験談は、事実に基づく情報を正確に掲載するようにしましょう。

6. 合格体験記を集めるところから、チラシ制作まで効率化するには?

ここまで紹介したように、合格実績チラシを作成するには、合格体験記の回収、内容の整理、掲載する事例の選定、デザイン制作など、さまざまな工程があります。

特に大変なのが、毎年の合格発表の時期にこれらの作業が集中してしまうことです。

合格体験記を紙で回収し、パソコンへ入力し直してからチラシに配置する方法では、制作の負担が大きくなりがちです。

そこで検討したいのが、合格体験記の収集・管理・活用をまとめて行える専用システムです。

ウカルメみんなの合格体験記なら、合格体験記をチラシに活用できる

「ウカルメみんなの合格体験記」は、塾・予備校向けの合格体験記収集・管理システムです。

生徒は自分のスマートフォンから合格体験記を投稿できます。

先生方は集まった体験記をデータとして管理し、チラシや入塾面談用の資料に活用することができます。

また、出身高校などの条件に合わせて合格体験記を選び、チラシを作成する機能も用意されています。

これにより、手書きの合格体験記をパソコンに打ち直したり、体験記を一つずつ貼り付けたりする作業を減らせます。

詳しくは、以下の機能紹介ページをご覧ください。

ウカルメみんなの合格体験記|チラシ・面談資料の作成機能

月額0円のフリープランから始められる

ウカルメみんなの合格体験記には、月額0円のフリープランがあります。

フリープランでは、合格体験記の投稿・管理に加えて、合格体験記チラシの作成(月1枚)、合格体験記ホームページの生成、ポータルサイトへの掲載などを利用できます。

チラシを月2枚以上作成したい場合などは、必要に応じて有料のプレミアムプランも選択できます。

まずは無料で合格体験記を集め、必要なタイミングでチラシに活用する。

そのような始め方も可能です。

ウカルメみんなの合格体験記を無料で導入する

7. よくある質問

Q. 合格者数が少ない塾でも合格実績チラシを作れますか?

はい。合格者数だけを強調するのではなく、一人ひとりの合格までの取り組みや勉強方法を紹介する方法があります。

塾の規模や実績に合わせて、指導の特徴が伝わる内容にすることが大切です。

Q. 合格体験記をチラシに載せるときは全文を掲載するべきですか?

必ずしも全文を掲載する必要はありません。

チラシの目的に合った部分を抜き出して掲載する方法もあります。ただし、内容を編集する際には、本人の意図や事実関係を変えないようにしましょう。

Q. 合格実績チラシのデザインは毎年変えた方がよいですか?

毎年デザインを一新する必要はありません。

同じテンプレートを使いながら、合格実績や体験談、募集内容を更新する方法もあります。

大切なのは、読み手に伝わる情報になっているかどうかです。

Q. 合格体験記をまだ集めていない場合はどうすればよいですか?

まずは合格体験記の回収方法を決めることから始めましょう。

生徒に依頼するタイミングや質問項目を準備し、スマートフォンから回答できる仕組みを用意すると、回収・管理を進めやすくなります。

具体的な方法はこちらの記事で解説しています。

塾の合格体験記を効率よく集める方法|回収・管理・活用まで解説

8. まとめ|合格実績だけでなく、合格までの過程も伝えよう

塾の合格実績チラシは、大学名や合格者数を紹介するだけのものではありません。

実際に通塾した生徒が、どのような悩みを抱え、どのように勉強し、合格に至ったのかを伝えることもできます。

特に、配布する高校や対象となる生徒に合わせて合格体験記を選ぶことで、読み手にとって参考になるチラシを作りやすくなります。

そのためには、合格体験記を毎年継続して集め、必要なときに活用できるよう整理しておくことが重要です。

今年の合格体験記を、来年以降の生徒募集にも使える塾の資産にしていきましょう。

ウカルメみんなの合格体験記では、合格体験記の収集から管理、チラシ作成までをサポートしています。

無料で始められますので、合格体験記を活用した生徒募集を検討している先生方は、ぜひご覧ください。

ウカルメみんなの合格体験記|無料導入はこちら

サービスの詳しい内容を確認したい先生方は、資料もご用意しています。

サービス紹介資料を無料でダウンロード